メルカリのメッセージカードは気持ち悪い?:例文から“いらない派”の本音まで

メルカリのメッセージカードは気持ち悪い?:“丁寧さ”に潜む落とし穴とは 語る

メルカリで商品を発送するとき、メッセージカードを添えるべきかどうか迷ったことはありませんか?

この記事は、「丁寧にしたいけど、気持ち悪いと思われたらどうしよう…」と不安に感じている出品者に向けて書いています。

一部ではメッセージカードが“気持ち悪い”と受け取られてしまうケースもあり、その理由や背景を丁寧に解説します。

この記事を読めば「どんな対応が相手にとって快適なのか」「何を工夫すれば誤解を避けられるのか」が分かります。

好印象を残しつつ、行き過ぎない気遣いのバランスを知りたい方にとって、現場の視点から得られるヒントが詰まっています。

 

なぜメッセージカードに違和感を抱く人がいるのか?

「気持ち悪い」と感じる人が一定数いるのはなぜか?

一部の人にとってメッセージカードが「気持ち悪い」と感じられるケースがあるのは事実のようです。SNSや口コミでも「ちょっと引いた」「重い」といった声を見かけることがあります。

ただしこれは送り手(販売者)が悪いわけではなく、受け手(購入者)の想定とズレた“温度感”に反応しているだけの場合が多いです。

見知らぬ人から届く丁寧な文章に何らかの“意図”を読み取ってしまうと、かえって身構えてしまうこともあります。

「なぜこれを添えたのか」「自分はどう反応すべきか」と考えさせられることで、感情的な負荷を感じるのかもしれません。違和感とは、価値観のすれ違いから生まれることもあるのです。

知らない相手からの“手紙”という心理的な距離感

知らない相手からの“手紙”という心理的な距離感
フリー素材の写真を使用しています

メッセージカードの本質は“手紙”です。そして手紙は読み手に対して感情を届けるもの。だからこそ相手が見知らぬ存在だった場合、それが「心理的な重さ」として受け止められてしまうことがあります。

手紙は“読む”という能動的な行為を求めるため、受け取る側にとっては突然、感情的な労力を強いられるように感じることもあるでしょう。

購入者としては「ただ商品が届けばいい」と思っていたのに、予期せぬ“個人的な言葉”が同封されていることで、無意識に戸惑ってしまう。

たとえ善意であっても、その手紙が“余計な一言”と受け取られてしまうことがあるのです。

丁寧すぎる・妙にフレンドリーすぎると不快感につながる

メッセージカードに対して「丁寧すぎて引いた」「距離感が近すぎて戸惑った」という声も実際にあります。

たとえば「またのご縁があれば嬉しいです」といった表現や、手書きで装飾されたポエム風のメッセージ、絵文字・顔文字だらけの文章など。

これは送り手にとっては親しみのつもりでも、相手には“押しつけ”に感じられてしまうことがあります。とくに初対面、かつ一度きりの取引であればあるほど、その温度差は強く出やすくなります。

好意が誤解されてしまうのは悲しいことですが、受け手の感じ方を中心に考えるなら、少しだけ抑えめにしておく方が安心かもしれません。

 

【NG文例】ありがちだけど引かれがちなメッセージの例文

メッセージカードを添えるとき、つい丁寧にしすぎてしまった結果、「ちょっと重い…」と受け取られてしまうことがあります。

たとえば「またのご縁がありましたら…」のような仰々しい表現や、「大切にしてくださいね」という押しつけがましい言葉は、受け手によっては違和感につながります。

また「小さなプレゼントを同封しました」など、おまけ文化が過剰になってしまうと、善意が“自己満足”に変わってしまうことも。

丁寧すぎる言葉は、ときに「なんでこんなに気合い入ってるの?」と不安を招く原因にもなります。相手の温度感を考えたうえで、控えめなトーンを意識するのが安全です。

【文例】ありがちだけど引かれがちなメッセージの例文

それでも“伝えたい気持ち”は間違っていない

感謝を込める=悪ではないが、手紙の重さに注意

誰かに感謝を伝えたいという気持ちは、決して悪いことではありません。むしろ丁寧に対応したいという気持ちがあるからこそ、メッセージカードを添えたくなる人も多いでしょう。

ただ手紙という形式には「感情を届ける」という強さがあります。だからこそ、その温度が相手の想定を超えてしまうと、逆に負担や違和感を生んでしまうこともある。

感謝したいという気持ちは大事。でも相手がどこまでのやりとりを望んでいるかを想像しないまま送ってしまうと、善意が裏目に出ることがある。そこは冷静に考えておくべきポイントです。

メッセージカードは“受け取る人の処理負担”を生むことがある

メッセージカードは“受け取る人の処理負担”を生むことがある

手紙を受け取った側には、「読む」「内容を理解する」「気持ちを受け止める」といった“処理”が求められます。

特にメルカリのような短期的なやりとりが基本のサービスでは、そういった感情の受け止めが面倒に感じられることもあります。

メッセージカードが立派であればあるほど、「うわ、これ丁寧に読まないと失礼かな…」と心理的プレッシャーが発生することすらあります。

善意から送ったはずの一言が相手にとっては余計なタスクになってしまう。そういうズレが“気持ち悪い”という感情を生んでしまうことがあるのです。

手紙は読む・捨てる・保管する、など“判断”を求める行為

メッセージカードを受け取った瞬間、受け手には少なからず“処理”の選択が発生します。読むのか、捨てるのか、取っておくのか。その判断には、ちょっとした心の負荷がかかります。

単なるお礼の言葉にしては物理的な“残りもの”として存在感があるため、「捨てるのは悪い気がする」という微妙な罪悪感すら生まれてしまうことも。

出品者は「ありがとう」を伝えたいだけかもしれない。でも手紙は一方的な贈り物であり、相手の時間や感情を奪うことにもなりかねない。そうした負担を想像することも、実は一つの優しさなのです。

 

メッセージカードより丁寧さとスピードが大切な理由

一言ラベルやシールで“温度感”を調整する方法

メッセージをまったく添えないのも味気ないけれど、手書きのカードは重すぎる。そんなときに使えるのが、一言ラベルや市販のシールです。

「Thank you」や「ありがとうございました」など、あらかじめ印字されたものを梱包の内側や袋にそっと貼るだけ。

これなら読み手に心理的な負担をかけず、気持ちだけをスマートに伝えることができます。

100均でも手軽に入手できるので、感謝の気持ちを伝えつつも距離感は守りたい、という方にぴったりの工夫です。

ちょっとしたワンポイントだけでも「感じがいいな」と思ってもらえることは、案外多いものです。

梱包の丁寧さ、発送のスピード=最大の気遣い

梱包の丁寧さ、発送のスピード=最大の気遣い

メルカリでの取引において、受け取った人が一番うれしいのは「丁寧に梱包されていたこと」と「できるだけ早く届いたこと」です。

派手な装飾や凝ったカードよりも、商品がしっかり守られていて、予定より早く届いた。その事実の方が、よほど誠意として伝わります。

出品者が気を配るべきは“気遣いの演出”ではなく“基本の丁寧さ”。メッセージカードがなくても、丁寧な仕事と迅速な対応こそが信頼を生む最大の要素になるのです。

その積み重ねが「またこの人から買いたい」というリピーターを生む力にもなります。

「カードを書くから遅れる」では本末転倒

出品者の中には「メッセージカードもつけたいけど、ちょっと時間がかかるな…」と悩む人もいます。でも、もしそのせいで発送が1日遅れるようなら、それは本末転倒です。

受け手にとっての優先事項は「商品が問題なく届くこと」であり、手紙の有無は副次的なもの。感謝を伝えたいという気持ちがあるなら、まずは「遅れずに送る」ことこそが誠意の第一歩です。

実際、購入者から「到着が遅れて不安だった」という評価がついたら、どんな丁寧な手紙よりマイナス印象の方が強く残ります。行動で示す誠意が最強です。

 

【OK文例】ちょうどいい一言メッセージの例文

「メッセージカード、まったくなしも味気ないけど、何を書けば…」と悩む方のために、気持ちを押しつけずに伝える“ちょうどいい一言”をいくつかご紹介します。

たとえば、「ご購入ありがとうございました」「無事に届きますように」「簡易包装となりますがご了承ください」などは、内容も簡潔で読み手に負担をかけません。

相手に余計な判断を求めず、サラッと受け取れる一文は安心感につながります。あえて感情を込めすぎないほうが、かえって気遣いとして自然に届く。

そんなメッセージが、実は一番ありがたいと感じられることもあります。

【文例】ちょうどいい一言メッセージの例文

カードはつけない。でも伝える。3,000件取引して見えた結論

最初から「カードなし」と決めておくのも誠意

メルカリで3,000件以上の取引(販売)を経験してきた中で、私がたどり着いた結論の一つが「メッセージカードは入れない」と最初から決めておくことでした。

そのほうが自分の中でも迷いがなく、毎回の対応にもブレがなくなります。感謝の気持ちは、カードだけでなく梱包や取引メッセージなど、他の形でも十分伝えることができると思っています。

むしろ「毎回どうしよう」と悩む時間や手間がストレスになってしまうよりも、自分の方針を明確にしておいたほうが、取引全体がスムーズに進むと感じています。

取引メッセージで丁寧にやりとりすれば十分

取引メッセージで丁寧にやりとりすれば十分

個人的には、感謝の気持ちや状況の共有は、取引メッセージの中できちんと伝えるのが最も自然だと感じています。

「ご購入ありがとうございます」「本日発送しました」「ご確認よろしくお願いいたします」などのやりとりがあるだけで、十分に信頼感は生まれますし、お互いに安心してやりとりができます。

取引の基本はメッセージを通じた丁寧なやりとり。メッセージカードよりもまずこの部分を大切にすることで、誤解のないスムーズな取引ができると考えています。

カードは不要、でも“雑にしない”ことが大事

メッセージカードを添えないという方針を取っていても、それは「雑にする」という意味ではありません。

私自身、取引ではメッセージカードはつけませんが、商品には必ず「ありがとうございました」のオリジナルシールを貼っています。

これは、受け取った相手にとって“処理に悩まない気遣い”になるからです。カードだと読む・保管する・捨てるといった判断が求められますが、シールであれば迷うことなく受け取れる。

たとえばスーパーでも、購入済みの印として貼られるあの“Thank youシール”のような感覚です。

さりげなく、でも確実に気持ちが伝わる形として、私はシールを選んでいます。手紙がすべてではない。相手の手間を増やさずに感謝を示す方法はいくらでもあるのです。

 

まとめ|気遣いの押し売りにならないために

メルカリのメッセージカードは、感謝の気持ちを伝える手段としては素敵なものかもしれません。

でも、どんなに善意から出た行為でも、受け取る相手の温度感とズレてしまえば、それは「違和感」や「重さ」として伝わってしまうこともあります。

大切なのは自分が満足することではなく、相手にとって気持ちの良いやりとりになっているかどうかです。

感謝の気持ちは丁寧な梱包やスムーズな発送、簡潔で誠実なメッセージだけでも十分に伝えることができます。

「ありがとう」のかたちはひとつじゃない。迷ったときは、“相手の立場”から逆算して行動するのが、いちばんの誠意ではないでしょうか。

編集後記

メルカリのメッセージカードは気持ち悪い?:“丁寧さ”に潜む落とし穴とは
一応、アイコンとアカウント名は変えてます

今回の記事は「メルカリのメッセージカードは気持ち悪いのか?」という、ちょっと触れにくいけど無視できないテーマに向き合ってみました。

というのも、自分自身がメルカリで3,000件以上の取引(ほぼ販売)をしてきたなかで、いろんな“善意”のかたちを見てきたからこそ思うことがあるんですよね。

メッセージカードって、出品者側からすると「丁寧にしたい」「ありがとうを伝えたい」という気持ちで添えるもの。でも受け取り手にとってはそれがちょっと重く感じられてしまうこともある。

ましてや顔も知らない相手から突然手紙が届くという構造に抵抗を覚える人がいるのも、正直理解できます。

だからといって気持ちを込めること自体が間違いだとはまったく思いません。大事なのは「どう伝えるか」と「どこまで伝えるか」の加減。自分はメッセージカードは基本使わない方針にしているんですが、それは丁寧さを放棄しているわけではなく、相手の負担をなるべく減らしたいからです。

今回の記事では、そんな立場から「じゃあどうすれば誠意が伝わるのか?」という問いに、自分なりの経験と視点で答えてみました。誰かの判断のヒントになればうれしいです。

 

コメント