Numbersで大量のシートを管理していると、ファイルの動作が重くなり不要なシートを削除したくなることがあります。しかしNumbersには複数のシートを一括で削除する機能がありません。
そこで、本記事ではAppleScriptを活用してシートを一括削除する方法を紹介します。
スクリプトを実行することで指定した枚数を残しながら不要なシートをまとめて削除することが可能になります。
この方法を使えば時間をかけずにシートの整理ができ、Numbersの動作も軽くなります。手間を省き効率的にファイルを管理したい方は、ぜひ活用してみてください。
AppleScriptを使ってシートを一括削除する方法
ステップ1
AppleScriptは、現在開いているNumbersファイルを操作対象とします。
そのため削除したいシートがあるNumbersのファイルのみ開き、それ以外のファイルは閉じてください。 誤って不要なシートを削除しないために、必ず以下を確認してください。
ステップ2:スクリプトエディタを開く
① 「Command ⌘ + Space」キー を押してSpotlight検索を開きます。
② 「スクリプトエディタ」 と入力してScript Editorを起動します。
③ 「新規書類」をクリックします。

ステップ3:スクリプトを貼り付ける
① 以下のスクリプトをScript Editorに貼り付けます。
② 削除したいシート数に合わせて、スクリプトの数字を書き換えます。
tell application "Numbers"
tell front document
repeat while (count of sheets) > 10
delete sheet 2
end repeat
end tell
end tell
- このスクリプトの動作
- 最終的に10枚のシートが残ります。
ただし2枚目のシートから削除されるため、1枚目(一番左側のシート)は残ります。

ステップ4:スクリプトの実行
① Script Editorの ▶(再生)ボタン を押します。
② あとはNumbersのシートが削除されるのを待つだけです。
AppleScriptを使用する際の注意点
AppleScriptを使用する前に、必ずバックアップを作成してください。スクリプトを実行すると、削除したシートは元に戻せないため、誤って必要なデータを消してしまうと復元ができません。
また、このスクリプトはNumbersの内部構造を直接操作するため、実行前にすべてのファイルを保存し、予期しないトラブルに備えることが重要です。
さらに、スクリプトの数値は少し余裕をもった設定にし、最後の微調整は手動で行うのが安全です。
まとめ
Numbersには複数のシートを一括で削除する機能がないため、AppleScriptを活用することで効率的にシートを整理できます。
手動で削除するよりも圧倒的にスムーズに作業を進められるため、大量のシートを扱う場合には特に便利です。
ただしスクリプトの実行後は元に戻せないため、作業前には必ずバックアップを取り、慎重に操作してください。
また削除するシートの数を事前に調整し、最後の微調整は手動で行うことでより安全に管理できます。AppleScriptを活用して、Numbersを快適に使いこなしましょう。
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