稲荷寿し松むら(千住支店)：かんぴょう巻きの世界観を激変させる寿司屋

ご覧頂きありがとうございます。
今回は気になりすぎる外観のお寿司屋さんでお寿司を食べてみようということで、北千住に来ています。

お寿司と言えば、トロやイクラといった海鮮系の握り寿司をイメージする方が多いかもしれません。実際のところ、「稲荷寿司」や「助六寿司」って少し地味で目立たない存在ですよね。

でも実は、握り寿司を一切提供せずに、トロを超える美味しさのかんぴょう巻きが楽しめるお寿司屋さんがあります。この記事ではそんなお寿司屋さんを紹介したいと思います。

　

稲荷寿し松むら(千住支店)：お店の雰囲気

そのお寿司屋さんは北千住にあります。
北千住駅東口を出たら、商店街の中を進んでいきます。

するとこんな可愛らしい街灯の街に出ます。
ここが柳原といわれる街です。

この街は今でも街全体が映画のセットのような雰囲気が残っている貴重なエリアです。
私もこの雰囲気が大好きで、よく散歩に訪れます。

この街は、まだ木製の街灯が残っていることでも有名です。
先ほどの可愛らしい街灯は、この木製の街灯を模したものなのかもしれませんね。

北千住に遊びにきた際は、こんな懐かしい風景を探してみるのも楽しいものです。今回ご紹介するお寿司屋さんは、私も以前からずっと気になっていたお店なんです。

じゃじゃん！
「稲荷寿し松むら」さんです！

素晴らしい雰囲気！名店の予感しかしません。

テイクアウトのお店ですが、暖簾をくぐってお店の中で注文するスタイルです。
せっかくなら、どこか景色の良い場所で食べられたら良いですね。

このお店、お寿司屋さんですが、メニューは「のり巻」と「いなり」のみです。
この2商品だけでずっと商売をされて来たわけですから、もう名店確定なわけです。

なお、メニューはこのような感じでした。(取材時の内容と価格ですので、あらかじめご了承ください)
お好みの個数で包んでもらうことも可能だとのことでした。

テイクアウトとはいえ、どうやら一度店内に入ってから注文するシステムのようなので、勇気をもってガラガラっと行きます！

店内はお婆ちゃんの家といった感じのホッコリした雰囲気です。
壁には所狭しと有名人のサインが貼られて、有名店であることが分かります。

そしてちゃんとしたお寿司屋さんらしく、店中がお酢の香りで満たされていて気持ちが良いです。

店員さんは初めての私にもとても親切に、気さくに話しかけてくれてホッとしました。
店先で見たメニューをもとに「のり巻4個といなり5個(930円)」を2つお願いしました。

稲荷はすでに作られたものが寿司桶に入っていてラップがかかっていましたが、のり巻きはオーダーが入ってから1本1本作ってくれるようでした。

稲荷寿し松むら(千住支店)：実食！のり巻＆いなり

さあ、10分ほどお店の中でゆったり待たせて頂いて、お料理到着です！
イスもストーブもあったので、散歩で冷えた身体には本当にありがたかったです。

さあ、今回はテイクアウトシリーズなので、一刻も早く景色の良い場所へ向かいます。
北千住で景色の良い場所と言ったら、荒川の河原一択です。

着きました！
荒川の河原。お店から徒歩10分ほどです。

ジャジャン！
美しい包み紙！

酔っ払いのお父さんがお土産に持って帰ってくるお寿司、そのまんまです！
私は(今日は)酔っ払っていませんが、これは家族へのお土産にしようと思います。

こちらは自分用にパックに詰めてもらった方です。
中身は全く同じですが、これだと少しお安くなりますし、何よりエコですよね。

いやあ綺麗です。
助六寿司にこんなに胸躍ったことは初めてです。

そしてこのお寿司、パックを開けた瞬間に海苔とお酢の香りが一気に放出されてきます。ここ、野外なのにですよ？思わずもったいない！もったいない！とアタフタしてしまいました。

それではいただきます！

多分みなさん同じかと思いますが、かんぴょう巻きに感動したことがある人って、あまりいないと思います。(私もそうでした)

しかしこのかんぴょう巻きはヤバいです！(語彙力崩壊)

シャリが美味しいとかご飯がふっくらとか、海苔が香ばしいなんてそんな基本事項は全て当たり前にクリアしてるのでどうでも良いので飛ばします。

このかんぴょう、巻かれている時はギリギリ固形を維持していますが、歯に触れた瞬間にジュレのように溶けて、それが甘い汁となってシャリをコーティングした状態で喉を通ってきます。

私もこれまでの人生で、そこそこ高いお寿司屋を食べた経験もありますが、まさかこのかんぴょう巻きが寿司ランキング暫定１位を獲得してしまうという番狂せが起きてしまいました！

正直かなり動揺しています。

確かに口コミでこのお店のかんぴょう巻きが美味しいことは知っていましたが、かんぴょう巻きのポテンシャルがこんなに高いだなんて想像もつきませんでした。

とりあえずガリを食べて気を落ち着かせます。

さあ、次は稲荷寿司を行きます。
って重っも〜！

夕日に照らされて、素晴らしい茶色をしていますね！
この重さといい、期待しかできません。

んんん〜。美味しい！
お揚げはしっかりと甘く煮込まれていて、中のご飯は蓮根がシャキシャキで歯応えが気持ちいです。

酸味が効いてツンとしたご飯に甘くてデレっとしたお揚げ。それにシャキシャキ。
ツンデレシャキシャキなお稲荷さん。

大きくてお腹いっぱいになります。

さて、美味しいお寿司の余韻に浸っていたら、すっかり夕方になってしまいました。
酔ってはいませんが、酔っ払いのように素敵なお寿司を持って家路を急ぎましょう。

こちらが帰宅後に開封した箱入りバージョンです。
家族も初めは「助六寿司〜？」みたいな反応でしたが、一口食べたら目の色が変わりました。

そして食いしん坊の娘がほとんど一人で食べてしまいました。

今回、老舗のお寿司屋さんで人生で暫定1位のお寿司を食べることができて大満足です。
私の中でもオススメのお店を聞かれたら真っ先に答えてしまうお店の一つに入りました。

娘から「また買って来い」と厳命されているのでまた行きます！
ごちそうさまでした！

稲荷寿し松むら(千住支店)：お店の情報

なお千住支店と書かれているように、稲荷寿し松むらはここ以外にも店舗があります。
他の店舗は千住支店ほどの趣は無さそうですが、古くから下町の味を守り続けてる名店です。