ご覧いただきありがとうございます。かにカカカエです。
今回は、地元足立区の名店を巡ってみようということで、足立区花畑に来ています。
今回の目的地は足立区の端の端。
つまりは東京都と埼玉県の県境付近にあります。
酉の市でも有名な花畑大鷲神社の近くにあるのですが、この辺りは東京23区内で最強クラスの秘境であり、交通手段は徒歩です。
東京都内ではありますが、鉄道の最寄駅は埼玉県の谷塚駅(東武伊勢崎線)になります。
それでも徒歩で２６分かかります。
私はアクセスの都合上、六町駅(つくばエクスプレス)から歩いていますが、このルートだと徒歩で３８分かかりますので、一般の方にはオススメできません。
県境の道(内匠橋花畑線)をズイズイ進むと、「大鷲神社参道」の看板が見えてきました。
まずは神社の方へ進みます。
花畑大鷲神社に到着しました。
大きな神社です。
少し前まで七五三の時期だったからでしょうか、屋台が出ていますがこの日は営業していないようでした。
まずは大鷲神社でお参りをしましょう。
お参りを済ませ、境内から出たら右を向いて下さい。
何かいい予感なものが目に入ってきませんか？
数十分歩いて秘境の地までやって来ました。
そして、ついに宝のありかを示すサインを見つけます。
どうやら大鳥神社横の小道を入っていくようです。
少し進むと児童公園が見えて来ます。
特に案内はありませんが、Googleマップによるとここを左に曲がるそうです。
しかし、店があるような雰囲気ではありません。
と思ったら、もしやあれではないか！？
意気揚々と近づいてみます。
来たー！
すごい風格！名店の予感しかしないやつです！
幟の文字も「営業中」なのかと思いきや、まさかの「カラオケ」！？
まあでも幟が出ているということは営業しているということでしょう！
味自慢、お食事処。素敵すぎます。
しかも和食、洋食、中華、甘味って、この素敵外観で世界中のお料理が頂けるわけですね！
初めてのお店はドキドキしますが、もう今さら人里まで引き返す体力も残っていません。
勇気を出して入店します。
店内は小上がりのテーブル席と普通のテーブル席にカウンター席もあり、グループでも一人でも気兼ねなく入店できるようになっています。
入店すると、すぐに店員さんが「温かいお茶」か「お水」どちらにしますか？と聞いてくれる。
この気遣い、嬉しいです。
私はここまで40分近く歩いてきて喉がカラカラだったので、お水を頂きました。
メニューは壁に貼られているタイプ。
文字と雰囲気から、どのメニューも全て美味しそうに感じます。
迷ってしまう人のために、人気ベスト５も掲載されていますね。
こちらはおつまみメニューでしょうか。
これだけあればお酒と会話が進みそうです。
さて、悩ましいのでランキングを参考にしましょう。
人気No.１は「オリジナルカレー」とのことですが、私は先日秋葉原の町役場でデッカいカツカレーをい頂いたばかりなので、今回は人気No.2の「豚生姜焼定食(880円)」にしました。
なお、秋葉原の町役場でデッカいカツカレーを頂いたの際の様子は、こちらの記事をご覧ください。
私は今回カウンター席に座らせて頂いたのですが、とても広いです。
受験勉強できそうなくらいの広さ、ゆったりお食事ができますね。
またこの木星食堂さん、とても清潔感のある店内です。
入店時は店主さんがアルコール消毒と検温をしてくださり、また卓上はパーティションで区切られ、店内には大きな空気清浄機まで設置されています。
店内は都度清掃と消毒をされていているので、とても清潔です。
安心して食事をしてもらおうという店主さんの姿勢は、まさにプロだと思いました。
さあ、待つこと10分ほど、お料理の到着です！
ど〜〜〜ん。
すっごいボリューム。ちなみにこれ、並です。
並でこのボリュームなのに、店員さん(人柄の良いお婆ちゃん)が「大丈夫？これで足りるかい？」って心配しながら持って来てくれます。
「食べ切れるかい？」ならともかくですよ。
あの時私が「うーん、足りないかもしれません」とでも答えていたら、もっと盛ってくれたんじゃないか？ってくらいの大らかさにほっこりしました。
並盛なのにすでにご飯が昔話みたいです。
ちなみにご飯大盛りは有料(110円)ですが、ここから大盛にしたらどんな状態になってしまうのか。
もうすでに「あの坂を登れば豚が見える」みたいになってるし。
しかも漬物に小鉢が2つも付いています。
もはやフルコースです。
では、温かいうちにいただきます！
まず、この日のお味噌汁はワカメでした。
シンプルですがこれで十分な、とても優しくて家庭的な味。これから始まる勝負に向けて胃を温かく目覚めさせてくれます。
では、メインのお皿に向かいます。
ベジファーストしたいところですが、サラダの前に大量の豚さんがブヒブヒしてるので、もう今回は豚ファーストで行くしかなさそうです。
いざ！
脂の乗ったプリプリの豚肉はとても柔らかくて最高です。
味付けは生姜の自然な香りと醤油の香ばしい香りが豚肉の甘さとバッチリ合っていますが、濃すぎず薄過ぎず、白メシのお供として成立する絶妙なラインに調整されています。
この生姜焼きを頬張った状態で、山盛りの白メシを贅沢に口に放り込みます。
う〜ま〜い〜。
生姜焼きも白メシも山ほどありますので、ケチケチせずに無心に口に放り込める。
がっつける。
これ、最高に幸せ！
豚、白メシ。豚、白メシ。豚、白メシ。もう止まりません。
豚肉のトロトロ感とは相反して、玉ねぎはしっかりシャキシャキ感が残っていて、噛むとシャキシャキ音がするほどです。
これがまた白メシが進みます。
さあ、豚さんたちが少し空いたので、ここでやっとサラダを頂きます。
ドレッシングはペッパー風味の醤油味でした。
こちらもオンザライスで頂けるほどのしっかりとした味。
このサラダなら「サラダ定食」でもいけちゃうくらい、しっかり美味しいです。
さて、ここまで無心に食べ続け、普段の１食分以上を平らげましたが、それでもまだ道半ばです。
少し気分を変えて小鉢シリーズをいってみます。
まずは冷奴から。
付け合わせの冷奴にも、しっかり青ネギを乗せてくれているところが嬉しいです。
柔らかめの絹ごし豆腐で、大好きな味です。
こちらの小鉢はバターコーンでした。
これ大好物です。
甘いコーンにバターの風味と、ほんの少しペッパーが振ってあってとても美味しかったです。
さあ、箸もしっかり休んだので、残りの豚さん達と協力して白メシをやっつけていきましょう。
ふう〜。
完食しました！
全部空にして気付きましたが、ご飯茶碗の大きさがバグってますね。
ここまででも既に神コスパですが、食べ終わった私にお婆ちゃん(看板娘)が「食後のコーヒーがサービスでつくけど、温(ぬく)いのがいい？冷たいのがいい？」と聞いて来ました！
なんだここは！？
里帰りした孫みたいに接してくれるじゃないか！
思わず「温(ぬ)くい方でお願いします」と言ってしまった。
コーヒーもちゃんとしたコーヒーで、これだけでも数百円するレベルです。
たくさん食べて疲れた胃袋を、暖かく休めてくれる、そんな優しさに溢れたコーヒーでした。
この日は小さい子供たちを連れたご家族も来店されていましたが、お婆ちゃん(看板娘)は子供たちと孫に接するように優しく話しかけていて、子供たちもとても楽しそうでした。
食後のコーヒーが飲めない子供たちには「ご飯の後はアイスあげるからね！」とアイスを配ったりと、店中が楽しい雰囲気に包まれていました。
お腹いっぱいで大満足です。
しかし、これだけ食べた割には苦しくない。
むしろスポーツの後のような清々しい気分となっているのは、店作りから接客、もちろんお料理も全て、お客さんに気持ち良く食事をしてもらうための努力を一切妥協せず、かつその努力すら楽しんでいるお店の方々によるものだと強く思いました。
最高のお食事でした。美味しかったです。
ごちそうさまでした！
さて、再び大鷲神社前の道まで戻って来ましたが、ここからは木星食堂の後ろ姿が見えます。
「食堂」って、やっぱりステキです。
さて、たっぷりカロリーもチャージしましたし、今日は少し歩こうと思います。
10kmくらい。(少しではない)
今日はもう絶対夜までお腹が減らないので、夕食はサラッとTKGくらいが良いでしょう。
なので私の知る限り最高に美味しい卵を買いに行きます。
埼玉県越谷市まで。歩いてね。
その時の様子が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
今回のお店
| 店 名 | 木星食堂 |
| 住 所 | 東京都足立区花畑７丁目８−５ |
| アクセス | 東武伊勢崎線谷塚駅より徒歩２６分 |
コメント