将来の夢はサラリーマンだった子供

語る

ご覧頂きありがとうございます。カニかかかえです。
今回は「将来の夢はサラリーマンだった子供」というテーマでお話しさせて頂きます。

 

あなたの将来の夢は何ですか?

あなたは子供の頃、将来何になりたいと思っていましたか?
もしくは今、将来の夢を聞かれたらどう答えますか?

昭和50年代生まれの私が幼稚園児の頃は、先生から「大人になったら何になりたいのかな~?」って聞かれましたし、NHKの教育番組でも将来の夢に関する歌が頻繁に流れていました。

あの当時、男の子に大人気だった夢は「プロスポーツ選手」「宇宙飛行士」「警察官」「電車やバスの運転士さん」などで、「戦隊ヒーロー」とか言い出す変わり者も少しいるくらいでした。

一方、女の子の多くは「お嫁さん」「お母さん」と答えていた気がします。「ケーキ屋さん」「お花屋さん」などの「屋さん系」も多く、男の子よりも現実的だった印象があります。

お誕生会でみんなの夢を発表するね

私が通っていた幼稚園では毎月、その月が誕生月の子供たちのお誕生会が開かれました。

子供たちは誕生月になると事前に先生から将来の夢を聞かれ、お誕生会当日は先生がみんなの前でそれを発表するのが慣例になっていました。

私は12月生まれなので、自分の順番が回ってくるのは最後の方(4月から数えて9番目)です。
なので1年間ワクワクしながら、毎月他の子たちの夢を聞かされていたわけです。

そしてワクワクし続けること9ヶ月、ついに12月がやってきて、ある日先生にこう言われました。
「カニくん、今月お誕生日だね!明日カニくんの夢を教えて欲しいから、考えてきてね。」

ついに来た!!

しかし考えるまでもありません。当時の私が愛してやまなかったもの。
それは「バスのタイヤ」です。(子供の考えることなので突っ込みは無しでお願いします。。)

つまり私の夢は「バスのタイヤ」に一番近い位置にいる職業である「バスの運転士さん」一択なのです。(整備士さんやタイヤメーカーの人という発想は当時の私にはまだありません)

母親のクールな一言

その日、家に帰った私は母親に「僕の夢はバスの運転士なんだ!」と興奮気味に伝えました。
しかし母親から返ってきた言葉は実にクールなものでした。

「アンタ、バスの運転が好きとか得意なら分かるけど、タイヤが好きなだけでしょ?」
「それならバス停で好きなだけタイヤ眺めてればいいじゃない。」

ガーン。

母親のクールな発言により、私の将来の夢は一瞬で崩れ去りました。脳みそ真っ白けです。
しかし明日には先生に自分の夢を伝えなければなりません。

違和感に気付いた幼稚園児

その日、私は夜まで寝ずに考えました。母親の言うことはもっともだ。
では自分の将来の夢は何なんだ?

しかし私はここであることに気付いたのです。

「選手系」も「運転士系」も「屋さん系」も「戦隊ヒーロー」も全部「職業」じゃないか!
「職業(働くこと)」=「将来の夢」って何かおかしくないか?

むしろ「お嫁さん」「お母さん」と答えている女の子たちの方が「夢」として正常じゃないか。

よくよく考えてみると、自分も将来は普通にお父さんになって、毎日家族と食事をしたり、週末は家族でお出かけをしたり、そんな普通の人生が歩みたいということに気付きました。

しかし当時は、男の子が「僕の将来の夢はお父さんです」とは言いづらい雰囲気がありました。
どうしたって将来の夢を聞かれたら「職業」を答えなければならない時代だったのです。

もちろん当時は「主夫」などという言葉は存在しません。

真実を見抜いた可愛くない幼稚園児

私は悩み抜いた挙句、ある結論に達しました。

「夢」と「職業」は別物である。

しかし、どうしても職業を答える必要があるなら「サラリーマン」と言っておこう。
だって、仕事は夢を実現するための手段にすぎないのだから。
(バスの運転士さんだってサラリーマンだし、ワンチャンあるかも~♪)

翌日、「将来の夢はサラリーマンです」と言った私に、先生は冷たい目を向けてきました。
そして楽しみにしていた12月のお誕生会は、なぜか私だけスキップされました。。

私も可愛げのない子供でしたが、ホント大人気ない先生もいるんですね。
しかし私は今でも何も変わっていませんし、一切の後悔もしていません。

現実的な夢を現実にした元幼稚園児

40歳を過ぎて、私は既に普通のお父さんになる本来の夢を実現しています。
ちなみにサラリーマンにもなりました。(バス/タイヤ関連ではありませんが)

バスのタイヤは今でも少し好きです。(バス停で眺めるほどではありませんが)

そして想定寿命(80年)の半分で子供の頃の夢を実現した私は、後半40年間の新たな夢を設定して楽しんでやろうと活動しています。このブログもその一環です。

あの時「夢」と「職業」は別物である、ということに気付いて本当に良かったと思っています。
母親のクールな一言にも感謝しています。

無理なく普通に、好きな活動をしよう

現在、そして今後の世界は今までよりもっと速い速度で進化していくと思われます。
一つの職業や会社で定年まで働き尽くすなんてことは、ほぼ無くなるでしょう。

そして個人が好きなことや特技を活かし、SNSなどを通して世界中に情報発信することが可能になりました。「好きを職業にする」のではなく、「好きな活動をする」ができるようになったのです。

これはインターネットやSNSの発達によって、会社や組織が用意した多くの人材や設備、ブランド等を利用しなくても個人が個性を発揮できるようになったことを意味します。

もしあなたが将来にモヤモヤしてるのであれば、昭和チックなお年寄りの意見やプレッシャーなどは軽く受け流し、あなたのやりたいように、生きたいように人生を設計してみることをお勧めします。

無理せず、普通でいいのです。

私も、気が向いたらバスのタイヤでも眺めに行ってきます。

それでは、本日は「将来の夢はサラリーマンだった子供」というテーマでフリートークをさせて頂きました。

このブログでは、ダイエット、生活改善、人生論に関する情報も経験談を交えて継続的に発信しますので、今後もぜひお立ち寄り下さい。

ありがとうございました。

 

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