こんにちは。クマった商事の広報担当、熊田久真子(クマ子)です。
本ブログの「食べる」コーナーでは、私が取材先で出会った様々な美味しい料理や、下町ならではグルメ、また個性的なメニューなどを紹介しています。
とある休日。
私の予定はただ手賀沼へ行くことだけだったのですが、それを知ったアイツがいつものようにあの一言を言い出しました。
「我孫子駅構内にある弥生軒で駅そばを食べて来なさい。美味いよ〜」
この瞬間、普段あまり行かない場所で地元の食材を使った優雅な休日ランチを楽しむという私の理想は、無惨にも破壊されました。
しかも休日だというのに仕事を押し付けられる形でのランチとなりましたが、この指示が意外な発見につながりました。
我孫子駅にある「そばうどん弥生軒8号店」を訪れた私は、駅のホームという非日常的な場所で、どこか懐かしい日常の味に慰められることになりました。
この日の手賀沼訪問についての詳細は、こちらの記事でご覧頂けます。
我孫子駅内の弥生軒:複数店舗の便利な配置
弥生軒8号店は我孫子駅の1・2番ホーム内、取手方に位置しています。さらに驚くべきは、同じホームの上野方には6号店、隣接する3・4番ホームには5号店があることです。
我孫子駅構内に同じブランドの駅そば店が3軒もあるため、どのホームからもアクセスしやすく、乗車する電車や位置に応じて手軽に利用できます。
土曜日の13時過ぎ、私はこの小さな立ち食いそば店に足を踏み入れました。
店内は9席程度しかなく、私が訪れたときは先客がわずか3名。幸いすぐに食べ始めることができましたが、食べ終わる頃にはすでに小さな行列ができていました。
その後、我孫子駅構内の6号店と5号店も訪れてみました。各店舗では、電車が到着するたびに新たな客で賑わい、一時的に行列ができる光景が見られました。
しかし訪れる人々は迅速に食事を済ませ、次の電車が来るまでには再び空席が見えるようになります。
食事:唐揚とそばの驚きのコラボ
今回私が注文したのは名物の「唐揚そば」。
食券を購入し、店員さんに渡してからたった20秒程度でそばが着丼。
その速さだけでも驚きですが、さらに目を見張ったのは、そばの上にどっしりと構える唐揚の塊。
この唐揚、見た目だけでなく、熱々の湯気とともにその存在感を示していました。重くて箸で持ち上げるのが困難なほどです。
そば自体は昔ながらの駅そばを思わせるスタイルで、見た目はそばですが食感は柔らかいうどんのよう。茹で加減はやわらかく、まるで家庭の味のような優しさが感じられます。
唐揚は外はカリッと、中はジューシー。大きさも迫力があり、一口では食べきれないほど。甘い脂身と柔らかな肉質が、このお店が名物とされる理由を物語っています。
おわりに:歴史とともに楽しむ一杯
弥生軒は、放浪の画家であり「はだかの大将」としても知られる山下清がかつて働いていたという興味深い歴史を持っています。この事実を知ることで、ただの食事が一層意味深い体験へと変わりました。
このお店はただ美味しいだけでなく、訪れる人々に物語を感じさせる魅力があります。それが我孫子駅内の弥生軒の特別な点です。
今回の訪問を通じて、単なる通りすがりの駅とは違う、特別な味わいと歴史が息づく場所を発見しました。
日常から少し離れた非日常を求めるなら、ぜひこのお店を訪れてみてください。
コメント