こうのとりの里での素晴らしい体験と観察記

歩く

こんにちは。クマった商事の広報担当、熊田久真子(クマ子)です。

本ブログの「歩く」コーナーでは、クマった生活がオススメする素敵なお出かけスポットや、私が趣味で沼周辺を散策している様子をはじめ、さまざまな屋外アクティビティの情報をお届けしています。

今回は、私のとある休日の冒険をシリーズでご紹介します。

前回の記事では、つくばエクスプレス柏たなか駅から広大な湿地帯を経て「こうのとりの里」までの散策コースをご紹介しました。

つくばエクスプレスで行く「こうのとりの里」への自然散策
TX柏たなか駅から「こうのとりの里」までの自然散策の旅を紹介。広大な湿地帯と利根運河の美しい景色に感動。

この記事は、その続編として「こうのとりの里」での体験記をお届けします。

 

ガチなカメラおじさんたちの里に到着

こうのとりの里に到着した瞬間、高そうなカメラを三脚に立てて待ち構えている多くの人々が目に入りました。

自分が持ってきた10年落ちのミラーレス一眼では立派な写真は撮れない(というか、正確にいうとちょっと場違い感があって恥ずかしい)ことはわかっていたので、早々に展示施設に入ろうと思いました。

しかし今まで見えていた緑色の屋根の建物は展示施設ではなく、事務所と管理棟とのことでした。

この施設の前がコウノトリを撮影してもよいエリアで、芝生が綺麗に手入れされており、皆のんびりしながらコウノトリの撮影を楽しんでいました。

前回の記事で紹介しましたが、私がここへ来るまでに歩いてきた「名もなき湿地帯」こと”ご褒美エリア”のマップが設置されていました。

この辺り一体は「江川地区」といって”生物多様性保全上重要な里地里山”として環境省のサイトでも紹介されているようです。

この管理棟には簡単な休憩スペースがあり、綺麗な手洗い場もあります。目の前には市民農園(田んぼ)が広がっていて、ここにコウノトリが来たタイミングで撮影をするのが主な楽しみです。

また無料駐車場もあるため、車でのアクセスも可能です。

飼育観察棟でコウノトリとご対面

こうのとりの里には飼育観察棟があり、無料で見学できます。ここではコウノトリに関するさまざまな展示や、ぬり絵・工作などの体験が楽しめます。

実際にここでコウノトリの繁殖が行われており、ガラス越しに間近でコウノトリを見ることができます。

入館時にはスリッパへの履き替え、アルコール消毒、氏名と連絡先の記載が必要ですが、野田市が運営する行政施設なので安心して利用できます。

コウノトリグッズも購入でき、コウノトリに関するさまざまな資料を閲覧することができます。ただし、開館時間は10時から12時、13時から15時と短いのでご注意ください。

詳細は野田市の公式ページで確認できます。

コウちゃんとコウくんの物語

こうのとりの里には、2012年に多摩動物公園からやって来たコウちゃん(1995年生まれのメス)とコウくん(2005年生まれのオス)の夫婦がいます。

以来、この夫婦は毎年のように雛を産み、子供たちは自然界へと放鳥されて来たそうです。今年は残念ながら雛が生まれなかったため、ガラス越しに会えるのは主にこのコウちゃんコウくん夫婦です。

左:コウちゃん 右:コウくん

二人は鋭い目つきとは裏腹に、そのおっとりとした動きと夫婦仲睦まじい雰囲気に魅了されました。また、大人のコウノトリは鳴かないので、施設内は静かで快適です。

左:コウちゃん 右:コウくん

放鳥の際には翼を縛って親鳥が追いかけられないようにするなど、大切な取り組みが行われていますが、少し切ない気もしました。

コウノトリは肉食で、魚やカエル、虫などを食べるため、この施設ではドジョウや冷凍アジを毎日数百グラム与えているそうです。

またコウノトリは肉食ゆえに稲に被害を与えることもなく、むしろ害虫を食べてくれるので農家にとってありがたい存在です。

しかし、戦後に毒性の強い肥料が使用された影響で、1971年に日本では絶滅してしまいました。

人間と共に農村を守るコウノトリが増えることこそ、私たちの生活を豊かにする方法だと、展示員の方に教わりました。

コウノトリの秘密と家族の物語

施設内の展示で特に印象に残ったのは、コウちゃんコウくん夫婦の子供たちがこの施設の近隣で自然に返り、また家族を作るサイクルを回しているという話です。

遺伝的な問題が出るため、他の動物園のコウノトリ夫婦とタマゴを交換することもあるそうです。

また、日本絵画の掛け軸でもお馴染みの「松の木にとまる鶴」は、実はコウノトリをモデルにしていることが多いという話も興味深かったです。

施設の前には人工巣塔があり、ヤマトくんひなたちゃん夫婦が子育てをしていて、その様子を館内のモニターで見ることができます。

そのため施設前で大声を出したり、走ったり、カメラを向けたり(この写真は職員さんの指示に従って施設内から撮影しています)するのは控えるようにしましょう。

他の訪問者との交流

こうのとりの里では展示員の方がとても親切で、コウちゃんコウくん夫婦とその子供たちのことから施設内の展示について詳しく説明してくれました。

質問にも丁寧に答えてくれ、コウノトリについて詳しく知ることができました。また、近隣のおすすめスポットも教えていただきました。

他の訪問者は管理棟前の撮影エリアでカメラを構えていることが多く、飼育観察棟は休日でも比較的空いていてゆったりと楽しむことができました。

しかし放鳥のタイミングには多くの人が押し寄せるそうですが、いつ飛び立つかはわからないので長丁場になることもあるとのことです。

先ほど紹介したヤマトくんひなたちゃん夫婦の雛が巣立つタイミングが、次の見どころだと話されていました。

気になる方は、施設の公式ブログで日々の状況が発信されているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

こうのとりの里での体験は、コウノトリの生態や保護活動について深く学ぶ貴重な機会でした。

コウちゃんコウくん夫婦の物語や、彼らの子供たちが自然に帰り新たな家族を作るサイクルには感動しました。

この施設は、自然と触れ合いながら学びと癒しを得られる素晴らしい場所です。訪れる際には、ぜひ管理棟前の撮影エリアや飼育観察棟を楽しんでください。

また、ヤマトくんひなたちゃん夫婦の雛が巣立つタイミングも見どころですので、ぜひ施設の公式ブログをチェックしてみてください。

この後はここから少し歩いて、東武アーバンパークライン運河駅周辺の散策に向かいます。この地域の魅力をたっぷりお届けしますので、ぜひお楽しみに!

 

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