古利根沼をガチで一周:三日月湖の静寂と自然を巡る冒険

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こんにちは!クマった商事の広報担当、熊田久真子(クマ子)です。
実は私、沼の魅力に完全にハマってしまった沼ガールです。

そこで私は各地の沼を訪れ、沼を一周歩きながら自然の美しさや地元の特色を再発見するプロジェクト、「沼ガールプロジェクト(NGP)」を始めることにしました。

今回ご紹介するのは、千葉県我孫子市と茨城県取手市との県境に位置する古利根沼です。

かつてこの地域の利根川は南に大きく迂回して流れ、頻繁に大きな水害を引き起こしていました。古利根沼は、これらの問題に対処するために行われた河川改修工事によって形成された三日月湖です。

学校で学んだことが実際に目の前に広がるのは、まさにロマンですよね。今回はそんなロマン溢れる三日月湖、古利根沼を一周する探索の旅に出発します。

 

古利根沼へのアクセス

古利根沼へのアクセス方法はいくつかありますが、特におすすめなのは取手駅からのルートです。私も常磐線を利用して取手駅に到着しました。

取手駅東口は新幹線駅を思わせるような雰囲気で、広々とした駅前ロータリーや多様な店舗が目立ちます。駅周辺は活気あふれる飲食店が立ち並び、ここから私は古利根沼への道を歩き始めました。

取手駅東口を出て右方向へ進むと、わずか5分ほどで利根川の堤防が見えてきます。今回の目的地である古利根沼は、この利根川の対岸に位置しています。

私がおすすめするのは、「関東のアマゾン川」とも称される(知らんけど)利根川を船で渡り、未知の三日月湖である古利根沼を目指すという、冒険感抜群のルートです。

船旅のその前に

利根川を渡る前に、まず取手の街でしっかりと旅の準備をします。
秘境を探索する際には、事前の準備が必須です。

旅の安全を祈願

まずはこの旅の安全を祈願するため、取手大師として知られる長禅寺へ向かいます。
承平元年(931年)に平将門により祈願寺として創建されたと伝わる、歴史のあるお寺です。

長禅寺は小高い丘の上に位置しており、木々に覆われた長い階段を上がると美しい山門と境内の建物が現れ、その景観には時を忘れさせる魅力があります。

このお寺は昭和25年に茨城県の美しい景観として認定され、歴史と自然の美しさが訪れる人々を魅了しています。

腹が減っては探索はできぬ

安全祈願を終えた後、長禅寺のすぐ前にある蕎麦屋「伊勢利」で名物の「大師弁当」をいただきました。

このユニークなお弁当はなんと「だるまさん」の形をした器で提供され、開けると上段には天ぷら定食、下段には天ぷらそばがふんだんに盛り付けられています。

店内は静かで落ち着いた雰囲気があり、食後にはサービスでコーヒーも楽しめます。ここでゆっくりと船の出発時間を待つのもおすすめです。

大師弁当に関する詳しいレビューはこちらの記事で紹介しています。

取手の隠れた名店「伊勢利」で体験!驚愕のダルマ型大師弁当
取手の「伊勢利」で、コスパもお味も見た目も最強のダルマ型「大師弁当」をクマ子がレビュー。

宿場町の雰囲気を満喫

取手は、かつて水戸街道千住宿から数えて5つ目の宿場町として栄えました。今もその歴史的な面影を色濃く残しています。

訪問日には旧取手宿本陣が休館で中を見学することはできませんでしたが、私は宿場町を散策することにしました。

この町の歴史を感じながら、創業明治元年と意外に新しい奈良漬の名店「新六本店」を訪れ、お土産に奈良漬と地元の銘酒を購入しました。

また取手総鎮守である八坂神社では、土地柄を反映した釣り関連のお守りが豊富に揃えられていまた。

ここでは、おみくじも魚の形をしており、釣竿で引き上げるユニークなスタイルです。なお、私が引いたおみくじは小吉でした。

利根川の渡し船体験

準備も整ったので、いよいよ「小堀の渡し」という渡し船で利根川を渡ります。この渡し船は、目的地である古利根沼と深い関連があります。

古利根沼は河川改修工事によって形成されました。その結果、取手市小堀地区は新しくできた利根川によって分断されました。そのため、地元住民の交通手段としてこの渡し船が活用されてきました。

船は意外にも近代的で、デッキで風を感じながら景色を楽しんだり、室内ではゆったりと過ごすことも可能です。

取手側に2箇所、小堀側に1箇所の船着場があり、山手線のように一周回って戻ることもできます。各船着場では10分程度停泊しますが、その間は船から降りて散歩を楽しむこともできます。

ライフジャケットを着用することで、まるで冒険に出るような感覚になります。船からの景色は美しく、都会の喧騒を忘れさせるほどです。

これはクマ子の妄想です。ライフジャケットは必ず着用し、船頭さんの指示に従って安全に乗船してください。

古利根沼での散策

利根川を渡り、堤防を超えて小堀地区の静かな街並みを散策した後、10分ほどで沼畔の道に出ます。

ここには「さくら湖」と呼ばれる釣り堀施設がありますが、残念ながらこの地点からは古利根沼は見えません。今回はここを起点として、古利根沼を時計回りに一周することにします。

古利根沼の北岸を進むと、小堀地区の静かな住宅街が続き、沼の景色を楽しむ場所はほとんどありません。

しかし、沼の最東端に位置する我湖排水機場に到達すると、そこからは古利根沼の美しい姿を眺めることができます。

その後、沼は一時的に視界から消えますが、静かな山道や住宅街を散策しながら古利根沼の南岸を西へと進みます。

このルートは自然と地元の生活が織り交ぜられた、穏やかで美しい散歩道となっています。

古利根沼の歴史と文化

古利根沼周辺は豊かな自然と歴史的なスポットが点在しており、訪れる人々に静かな魅力を提供しています。

足尾山神社は、神秘的な竹藪を抜けるアプローチが特徴で、その境内は不思議な雰囲気が漂い、訪れる人々にパワースポットとしての印象を与えています。

また古利根沼公園自然観察の森は、昼間でも暗く鬱蒼とした森が広がり、かつて小田原北条氏の家臣であった河村氏が城主を務めていた芝原城の跡地としても知られています。

公園内には古利根沼を一望できる展望台もあり、訪れる人々に歴史的な背景と自然の美しさを同時に楽しむ体験を提供しています。

古利根沼と水田地帯のパノラマビュー

自然観察の森が位置する小高い丘を降りると、千葉県我孫子市中峠の西側に広がる広大な水田地帯に出ます。

ここから古利根沼の最西端までは沼沿いに散策路が整備されており、沼の美しい水面と水田の絶景を両方楽しむことができます。

特に古利根沼の風景を間近で見たい場合は、このエリアがおすすめです。ただし、駐車スペースがないので、車で訪れる際は近隣住民への配慮が必要です。

三日月湖である古利根沼は地上からは一見その形を判別しにくいかもしれませんが、見方によってはその形状が理解できるでしょう。

前回訪れた下手賀沼が鳥たちの楽園ならば、古利根沼は魚たちの楽園かもしれません。水面を眺めていると、魚が跳ねる光景をよく目にします。

快適なお散歩コース

沼の西端に到達すると、そこは古利根沼を一望できる絶好のビュースポットです。こからゴールまでは沼の景色を見ることができないため、古利根沼の美しい景色をしっかりと心に刻み付けます。

その後、沼の北岸に沿って東へと進み、最終的に起点であるさくら湖釣り堀に無事戻りました。

今回の散策で歩いた総距離は約6.75km、所要時間は2時間強でした。

古利根沼までのアクセスは少々大変かもしれませんが、沼を一周するだけであれば、道はよく整備されており、環境の変化も楽しめるため、歩きやすく快適なお散歩コースとなっています。

まとめ

古利根沼は、自然の美しさと静寂を求める人にとって理想的な場所です。この地域は自然と歴史が息づく環境で、歴史ある渡し船を体験し、地元の美味しい料理を楽しむことができます。

また、周辺には歩きやすい散策路が整備されており、気軽に自然を感じることが可能です。この記事があなたの次の旅行の計画に役立つことを願っています。

ぜひ古利根沼で、静かで美しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

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