こんにちは!クマった商事の広報担当、熊田久真子(クマ子)です。
実は私、沼の魅力に完全にハマってしまった沼ガールです。
そこで私は各地の沼を訪れ、沼を一周歩きながら自然の美しさや地元の特色を再発見するプロジェクト、「沼ガールプロジェクト(NGP)」を始めることにしました。
前回は千葉県の手賀沼をご紹介しましたが、その広大な景観とは対照的に、今回の目的地である下手賀沼は規模がずっと小さい沼です。
前回の記事はこちらに掲載しています。
今回訪問する下手賀沼は、周囲長が手賀沼の約半分です。
一見すると簡単に周れそうですが、実際はそうもいかないのです。
東京近郊にも関わらず、こんなに秘境な沼は珍しいですね。今回はこの隠れた宝石、下手賀沼の一周探索の旅に出かけます。
湖北駅と必需品の調達
この日、私はJR成田線の湖北駅に降り立ち、下手賀沼の探索に備えました。
下手賀沼周辺には飲食店がほとんどないため、事前に湖北駅前で食料と十分な水分を調達しておくことが重要です。
下手賀沼への道のりはここから約5km、徒歩だとおよそ1時間半かかります。下手賀沼は公共交通機関でのアクセスが限られており、また自動車でのアクセスも困難な、まさに秘境の地です。
私が訪れた日も、沼畔に駐車場は見つかりませんでした。そのため、下手賀沼を訪れるには十分な時間と体力が必要です。
秘境への道と挑戦への見返り
湖北駅前で用意した食料と水を背負い、約5km離れた秘境、下手賀沼への道を歩き始めます。
しかし、その挑戦は報われるものです。途中、美しい田畑や昔ながらの街並み、歴史的な寺社仏閣、そして日本の古き良き谷戸の風景を楽しみながら歩くことができます。
ただし、この距離は見た目以上に体力を要するため、体力に自信のない方は慎重に計画を立てることをお勧めします。
約2時間の歩行後、ようやく下手賀沼の西端「今井三号橋」に到着しました。今回はこの場所を起点に、下手賀沼を時計回りに一周します。
農地の広がる風景
下手賀沼の北岸を東に進むと、すぐに農地に囲まれた静かなエリアに入ります。ここでは沼自体を一望できる場所が限られていますが、農地の豊かな美しさや時折現れる野鳥たちが訪れる者を魅了します。
また、途中で出会ういちご農園(さかきばら農園イチゴ直売所)やセルフ農園(野菜直売 収穫体験型セルフ )は、この地域特有の魅力的な観光スポットです。
セルフ農園では、なんと竹の子狩りもセルフで楽しめます。残念ながら、私は竹の子を見つけることはできませんでしたが、その試み自体が興味深い経験でした。
下手賀沼周辺には休憩できるスポットやベンチがほとんどないため、景色の良い場所を見つけた際には、そこで一息つき、持参したお弁当を楽しむのがおすすめです。
ただし周囲が農地であるため、農作業をされている方々に迷惑をかけないように注意し、また環境を守るためにゴミは必ず持ち帰ることが大切です。
美景と危険が共存する道
布施交差点から県道282号線をたどり、下手賀川を渡って沼の南岸に進むと、ここでやっと下手賀沼の美しい景色を見ることができます。
その美しさに見とれがちですが、この区間は交通量が多く歩道もないため、通行中の自動車には十分注意しながら安全に歩く必要があります。
自然を楽しむ安全な歩道と危険な道
下手賀川を渡り、下手賀沼の南岸を西へと進みます。
ここからは沼沿いを歩くことができるため、自動車の心配なく景色を楽しむことができます。
ただしここは主に地元の農業従事者が使う生活道路であるため、地元の方々への配慮が必要です。
また沼沿いの道は所々草で覆われており、一部通行が困難な場所もあります。
そうした場合は、自動車が頻繁に通るカンナ街道へ出てそこを歩くことになりますが、歩道のないこの街道は交通量が多く非常に危険です。
特に大型トラックが高速で通過する際の風圧は、吹き飛ばされそうになるほどです。
カンナ街道が大きく左にカーブする地点を過ぎると、再び沼沿いの道が通れるようになります。ほっと一息つきながら、再び下手賀沼の美しい景色を楽しむことができます。
鳥たちの楽園・自然との共生
この場所はまるで鳥たちの静かな楽園のようです。
穏やかで活気ある雰囲気が漂うこの地は、長年にわたり人々と動物たちが共に守り育ててきた聖地のように感じられます。
今回の探索の終点であり起点でもある今井三号橋に、釣りを楽しむ人々の姿が見えた時、そこがゴールであることを知ります。
前回とは違い、太陽がまだ高いうちにゴールすることができました。今回の散策での総歩行距離は約10km、所要時間は3時間でした。
手賀沼の20.5kmの半分の距離ではありましたが、多くの未舗装路を歩いたため、予想以上に時間がかかった感があります。
帰路の試練
素晴らしい自然を堪能した後の帰路は、また別の冒険でした。下手賀沼を一周した後、再び鉄道駅へ戻るまでの約1時間の道のりが、旅の疲れと戦いながらの挑戦となりました。
この日、私は京成線の千葉ニュータウン中央駅を目指しました。
体力的にはまだ歩けるものの、陽が落ちる中、歩道のない危険な道を進むことは命にも関わるため、やむを得ず適当なバス停で30分バスを待つことにしました。
帰りのバスでは疲れが一気に押し寄せてウトウトしてしまいましたが、バスは終点の千葉ニュータウン中央駅に到着。周囲が人工的なものに囲まれていることに、なぜかホッと安心感を覚えました。
また駅前のイオンでは地元千葉の地酒を見つけることができ、この秘境旅行での意外な楽しい発見となりました。
この地酒「特別純米酒 神崎蔵」に関するレビューはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
下手賀沼の旅は、単なる散策を超えたものでした。それは自然との深い対話であり、日常では忘れがちな豊かな環境への感謝の気持ちを新たにする機会を提供してくれました。
私もまた次の沼を目指して旅を続けます。このような素敵な場所がもっとたくさんあることを発見するのが楽しみです。
これからもクマ子の沼った生活をお届けするので、ぜひまた遊びに来てください!
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